社会保険労務士として開業した当初は、
「従業員を雇うなんてとんでもない」
と思われるかもしれませんが、今回の話は
早い段階で知っておいた方がいいのでお話します。
結論から言うと、仕事が忙しくなってから雇おうと
いうのでは遅いので、忙しくなるちょっと前に、前倒し
して従業員を入れた方がいいです。
というのも、社労士事務所の仕事は専門的な仕事であるため、
補助者的にではなく「お客様を任せられる人材」を育てるなら、
2〜3年は見ておいた方がいいからです。
また、採用してから戦力になるまで、通常1年くらいは
かかりますので、忙しくなってからでは遅いということに
なります。
採用すると、当然、一通り事務所のやり方を
教える必要がありますが、所長であるあなたの労力は、
減るどころか、逆に2倍かかります。
なぜなら、従業員にやり方を教える時間だけでなく、
やった後に間違いがないか、あるいは正しいやり方で
やっているかチェックする必要があるからです。
すると、自分の時間を作るために雇ったはずが、
最初の数カ月は、自分の時間が逆に取れなくなる
というパラドックスが起こります。
だから、、「忙しくなるちょっと前に・・・」なんですね。
あと、別の観点から見ると、仕事の受け入れ体制を
前もって準備することで、仕事が入ってくる流れを止める
ことなく事務所運営ができますので、営業的にも
良い効果があるでしょう。
ただし、仕事が受注できるかの見込みによっては、
逆に人件費が事務所の経営を圧迫しますので、
そのあたり、慎重に見極めましょう。
何がなんでも「早く雇えばいい」というものでは
ないのでお気をつけください。
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