社労士開業日記 社会保険料天引きの怪 251008

社労士開業日記 社会保険料天引きの怪 251008

社労士開業日記 社会保険料天引きの怪 251008

昨日、今月から顧問になってくださったお客様
との打ち合わせに行ってきました。

 

奥さまが以前まで社会保険の手続きをされて
いたので、奥さまに詳しい現在の状況を
伺ったのですが、話は社会保険料の天引きの話に・・・。

 

その会社は、20日締め末払い。

 

つまり、当月締め当月払いです。

 

このことを前提に奥さまとの会話を聞いてください。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

奥「社会保険料は9月からの給与で、
この定時決定通知書に書いてある新しい保険料で引くんですか?」

 

私「いえ、定時決定で変わった9月からの
保険料は、原則は10月払い分からですね」

 

奥「ええーっ!? 
9月末で払った分から変更してしまいました」

 

私「もしかして、社会保険の天引きを“先引き”で
引かれていますか? 先引きとは、当月分の保険料
を当月払いの給料で天引きすることです。
原則は当月分の保険料を翌月払いで天引きするって
ことになってますが」

 

奥「入社日の直後に払われる給料から天引きすることに
してるので、先引きですね」

 

私「なるほど。でも、20日締めということは、
21日で入社することもありそうですよね?
その場合は、翌月末払いから天引きしているので
後引きになりますね? 全員先引きかどうかが気になりますね」

 

奥「私、途中で前任者から引き継いだので、
そのあたりわからないんですよ」

 

私「そうですよね。このあたりは最初にどうして
いたかを見てみないとわかりませんね。また
過去の給与台帳を見てみましょう」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

もしかすると、以上のやりとりを聞いて、

 

「社労士に頼まないから間違えるんだよ」

 

と思われた方もいるかもしれません。

 

 

でも、私はこんなときいつも思うことがあります。

 

それは、「社会保険料天引きの実務は複雑すぎ」
ということです。

 

もちろん、われわれは慣れているから難しく
ありませんが、素人の方からすると、きっと
訳がわからず間違った天引きをしているケースも
多いのではと思います。

 

その証拠に、先月私の事務所に入った社労士試験を
勉強中の職員さんに「天引きクイズ」を出した
ところ、やはり何問か不正解で「これ難しいですね」
と言っていました。

 

さらに、当会の実務ベーシック講座で、
「天引きクイズ」をやってもらっているのですが、
全問正解者は、3割くらいしかいらっしゃいません。

 

だから、私は、お客様がどんなに間違えても、

 

「社会保険は複雑すぎですから、そりゃ
間違えますよね〜」

 

と心から言うことにしています。

 

なんてったって社労士試験を受けようとしている
(もしくは合格した)方ですら間違えるんですから。

 

ということで、今日は社会保険料の天引きの
話でした。

 

 

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