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開業以来こだわってやってきたこと。
それは、「経営者と話す」ということです。
「話す」と言っても、普通のレベルではありません。
私はまあまあ徹底していて、訪問したときには、
だいたい30分から1時間、深刻な相談のときで長いときは
最高8時間話したこともあります。
労働時間短縮を説く立場の専門家からすると、
ちょっと微妙なのですが、他の社労士とケンカ別れした、
というお客様に聞いたら、
「前の先生は事務所のカウンターで書類のやりとりを
するだけで、上がろうとしなかった」
ということでした。
で、なぜ私が経営者と話すことにこだわっているかと
いうと、
そこから実にさまざまなことを知ることができるからです。
社労士という仕事は、企業の「人」の部分を
提案をする大事な仕事であると言えますので、
経営者の考え方から、企業風土、従業員の状況、
事業の経緯と方向性、今企業で起こっていること、
困っていることや問題など、実にたくさんのことを知る
必要があるのです。
逆に言うと、経営者と話をしないことについて、
「カウンターで書類をやりとりするだけで、果たして
企業のことがわかるのか? そして、企業のことが
わからないのに役立つ提案ができるのか?」
と思ってしまいます。
まあ、社労士と企業の関係性というものがありますので、
他の社労士の方のことをとやかく言えませんが、時間が
かかっても相手のことを知る方が仕事の質も高まるし、
個人的に企業と苦楽を共にできるので、やりがいもある
と思っています。
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